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チョコレートよりも甘い口付けを。

チョコレートよりも甘い口付けを。


「―――終わっちゃいました・・・」
思い切り唇を尖らせて拗ねたようにそっぽを向く啓太に、中嶋はひとつ溜め息をつく。
「だから何だ。」
「終わっちゃいました!」
ぷぅ、と頬を膨らませて、啓太が中嶋を恨めしそうに睨み付けた。
「―――折角のハロウィンパーティだったのに。」
すん、と鼻を鳴らす啓太に、中嶋は再び溜め息を漏らす。
昨日は、学生会主催の―――厳密に言えば、学生会会長である丹羽の企画発案による、ハロウィンパーティが行われたのだ。
「ハロウィンは今日だろうが。」
嫌味のつもりで言ったのだが―――啓太の瞳が、波立つように潤んだのを見てとって、中嶋は呆れたように額に片手を当てる。
ハロウィン当日である今日、10月31日は月曜日であり―――平日である為に、勿論授業も部活もあり、とても呑気にハロウィンパーティを開催している訳にもいかず、一日早いが、前日の30日の日曜日にハロウィンパーティが催されたのだ。
仮装必須で行われた其のパーティに、中嶋は出席しなかった。
お祭り好きの丹羽が、学生会の業務を全て放り出して、ハロウィンパーティの準備に専念していたお陰で、学生会の仕事が山積み状態だったのだ。
とてもじゃないが、出席している余裕などなかった。
しかし、面倒臭いという気持ちが大半を占めていた事も否めない。
お祭り騒ぎは好きじゃない―――啓太には、そう言って出席しない事は予め告げていた。
啓太が楽しみにしていたのは知っていたので、参加したいのならば行けば良いと思っていたし、実際そのように言っておいたのだが―――。
しかし、パーティ当日―――学生会室にやって来た啓太は、何事も無かったかのように中嶋の手伝いを始めた。
特にパーティに行きたそうな素振りも見せなかったし、中嶋を誘う事もしなかったので、黙っていたのだが―――翌日になって拗ねるというのは、反則ではないだろうか。
「―――行けば良かっただろうが・・・」
溜め息混じりに呟けば―――中嶋さんと行きたかった、と涙声で訴えてくる。
先程から、此れの繰り返しだ。
「俺は行くなとは言っていない。」
ぴしゃりと言い放つと、啓太はびくりと肩を震わせて、俯く。
「―――中嶋さんと、一緒・・・が、良かったんです・・・」
消え入りそうな声は震えていて、中嶋は諦めたように大きく息を吐き出した。
「一緒にいただろう?」
溜め息混じりにそう呟くと、啓太はゆっくりと視線を上げる。
「―――――」
学生会の仕事をしながら、だが。
あえて其の言葉は心の中で呟くに留めておいて、中嶋はまだ完全には納得していない様子で拗ねたように唇をへの字に曲げている啓太の表情を伺う。
「―――――」
大きく溜め息をついて、中嶋はパソコンに向き直った。
液晶画面に流れる数字を視線で追いながら―――画面に映り込んだ啓太の横顔が、悲しげに揺れているのを視界の端に捉えると、中嶋は困ったものだと内心肩を竦める。
「―――啓太。」
中嶋は、パソコン画面から視線を外す事無く、低く其の名を呼んだ。
「―――はい・・・」
従順に返事が返ってくる事に気を良くして―――たった其れだけの事なのに、一瞬にして気分が上向きになるのを、中嶋は自分自身の事ながら、不思議な気持ちで思わず苦笑を漏らす。
「・・・中嶋さん?」
自分を呼んでおきながら、低く笑いを漏らす中嶋に、啓太は困惑気味に小首を傾げていて、中嶋は、何でも無い、と相変わらずパソコンから視線を外さずに片手を上げて呟いた。
「其処にお菓子がある。ハロウィンパーティの余りだそうだ。」
其の侭、机の端に無造作に置いてあった紙袋を指差すと、丹羽が今朝方持って来た、と付け加える。
「其れで我慢しろ。」
俺も相当甘い―――内心、中嶋は溜め息を漏らした。
背後で、一気に喜んではしゃぎ出す啓太の様子を感じながら、中嶋は天井を仰ぎ見る。
此れほど、心を傾けているのは、今迄も此れからも啓太一人だ。
きっと啓太は、気付かないだろう―――其れが腹立たしいのか、滑稽なのか。
「―――よくわからん・・・」
思わず口を継いで出た言葉を聞き咎めて、啓太が中嶋へと視線を向ける。
「何がですか・・・?」
紙袋の中身を漁っていた啓太は、既にチョコレートを頬張っている真っ最中で、もごもごと口を動かしながら、小首を傾げた。
「―――何でもない。」
苦笑混じりに溜め息をついて、中嶋は仕事を再開する。
「中嶋さん。」
そんな中嶋に、啓太は大量にお菓子が入っている其の紙袋を両手で抱え込みながら、中嶋の直ぐ隣にやってきた。
「―――なんだ。」
パソコン画面を見詰めながら、中嶋が低く呟くと、既に機嫌を直した啓太は動じる事無く、中嶋の顔を覗き込んできた。
「トリックオアトリートって言って下さい、中嶋さん。」
何処かしらウキウキした様子の啓太に、中嶋は思い切り眉を顰める。
「―――くだらん。」
甘い菓子などいらん、と吐き捨てると、啓太は途端に不満そうに唇を尖らせた。
「ハロウィン当日ですよ、中嶋さん。」
こんなに沢山お菓子があるのに―――そう言って、ぷく、と頬を膨らませる啓太の様子は、同じ拗ねた態度を取っていても、先程までの泣きそうな表情とは違い、実に楽しそうだった。
やれやれ―――中嶋は、気付かれ無いように溜め息をつくと、ぽん、と一つパソコンにキーをリズミカルに叩く。
「―――判った。」
大袈裟に肩を竦めると、中嶋はくるりと椅子ごと啓太の方へと向き直った。
そんな中嶋の態度に、一気に嬉しそうな表情を浮かべた啓太は、早く言って、とばかりに、お菓子の入った紙袋を胸に抱え込みながら、腰を屈めるようにして、中嶋へと、ぐい、と顔を近付ける。
「―――――」
キラキラと星が宿っていそうな大きな其の瞳が近付いて来て、中嶋は、にやり、と唇を笑いの形に上げた。
「―――菓子はいらん。かわりに悪戯させろ。」
「―――え・・・」
言葉を発するのと同時に、中嶋は啓太の返事も待たずに、間近にあった啓太の唇を乱暴に塞いだ。
「んっ―――?!」
驚いて身を引こうとするのを、素早く腰に回した左手で阻止すると、中嶋は其の侭ぐい、と啓太の細身の身体を引き寄せる。
「んっ!」
椅子に座ったままの中嶋の膝の上に乗り上げるような態勢を取らされ、啓太は塞がれたままの唇から、くぐもった声を上げた。
呼吸さえも飲み込むように更に深く唇を重ねると、中嶋は貪欲に啓太の咥内を貪り始める。
「―――――っ・・・」
バランスを崩しそうになって、啓太は焦ったように中嶋の肩に手をついた。
其の拍子に啓太の手から紙袋が滑り落ち、ばらばらと中身が床に散乱する。
「・・・・っ」
一瞬、啓太の意識が其方に向き掛けたが―――乱暴に咥内を嘗め回す中嶋の熱い舌の動きに、直ぐに意識が朦朧としてしまう。
散々咥内を蹂躙し―――ゆっくりと唇を離すと、中嶋は瞳を眇めるようにしてピンク色に火照った啓太の頬を見詰めた。
「・・・甘いな。」
先程、啓太が口に入れたチョコレートがまだ残っていたのか、中嶋は渋い顔をしながら、己の唇を舐める。
「甘いのは好きじゃない。」
中嶋は下から覗き込むようにして、紅く濡れた啓太の唇に舌先を這わせた。
困ったような悩ましい表情を浮かべる啓太に、中嶋は悪戯っぽく唇に笑みを刻む。
「口直しだ。」
そう言うと、中嶋は細い啓太の首筋にゆっくりと歯を食い込ませた。
「つっ―――・・・」
びくりと啓太の身体が跳ね、拒絶するかのように中嶋の肩に置かれていた両手が、其の首に縋り付く。
「良い子だ、啓太―――菓子なんかより、こっちの方がずっと良い。」
しなやかに巻き付いてくる啓太の腕の感触に瞳を細めながら、中嶋は笑いを含んだ声色で低く囁いた。
「―――――・・・」
官能的な其の響きに―――啓太は潤んだ瞳を向ける。
素肌に散る人肌特有の淡いピンク色は、可愛らしく目尻から頬に掛けて染め上げ、淫猥に中嶋の雄を誘う。
「中、嶋・・・さ―――・・・」
微かに震える唇が、中嶋の名前を愛おしげに囁いた。
既に情欲に濡れた瞳からは、普段の快活な光りは奥深く眠らされ、艶美に潤む視線で扇情的に中嶋を見詰める。
「好き・・・好き、です―――・・・」
中嶋の少しだけ上がった体温を制服越しに感じながら、啓太は幸せそうに瞳を閉じて身を寄せた。
「―――――」
中嶋は細い啓太の首筋に唇を寄せながら、甘く嗄れた其の声色に、切れ長の瞳を満足そうに細める。
「ああ―――・・・知ってる。」
苦笑混じりの其の声は吐息のようで、啓太の素肌の上を、熱を孕んだ息が掠めた。
「んっ―――・・・なか、じ・・・まさ―――・・・」
擽ったそうに肩を竦めながら、啓太がうっとりと溜め息をつく。
甘ったるい其の仕草に、中嶋の口角が僅かに上がった。
「―――――・・・」
するり、と制服のジャケットを啓太のなだらかな肩から滑り落とし、中嶋は啓太の首筋から鎖骨へと唇を移動させると、其の胸元に顔を寄せる。
白いシャツ越しに胸の突起を咥内に含むと、舌先で転がしながら、左手でもう片方の胸元を指先で摘まみ上げた。
「ひっ・・・」
中嶋の膝の上で、びくりと身体を跳ねさせた啓太は、自分の胸元へと顔を埋める中嶋の頭を掻き抱く。
「服の上からでも判るぞ。相変わらずいやらしい身体だ。」
敏感に反応を返す啓太に、中嶋は濡れたシャツ越しに透けて見える紅く熟した其の実に歯を立てた。
「はっ―――・・・ん・・・」
中嶋の頭を抱え込むようにして前屈みになっていた啓太は、弾かれたように背中を撓らせる。
「な、か―――・・・」
甘えたように細く吐息を吐き出す啓太に、中嶋はシャツをたくし上げると直接其の素肌に触れた。
無意識なのか、腰を擦り寄せるようにしてくる啓太に、中嶋は面白そうに咽喉の奥で低く笑いながら、なだらかな啓太の身体のラインを指先でなぞる。
「もう欲しいのか?」
揶うような笑いを含んだ其の声色に、乱されたシャツの合間から覗く啓太の素肌に、ぱぁと朱が散った。
「だっ・・・て―――・・・」
震える唇から掠れた声で細やかな抗議の言葉が漏れたが、直ぐに中嶋の乱暴なキスで遮られる。
「我慢の効かない子だ。」
僅かに離れた唇の隙間から、吐息のように囁かれた低い其の声は、艶やかに淫志を帯びており、啓太の鼓膜を淫靡に犯していく。
「そんなに欲しければ、自分で咥え込んでみろ。」
するり、と耳元まで唇を滑らせた中嶋が、息を吹き込むように囁いた其の言葉に、啓太は込み上げる羞恥心に、大きな瞳を一気に潤ませた。
「ほら―――・・・早くしろ。」
中嶋の骨張った手が啓太の腰を掴むと、自分の膝の上から退かすように持ち上げる。
自分でズボンを脱げと促されているのだと判ってはいたが、啓太はぴったりと寄り添っていた身体を急激に離されて、冷たい空気が中嶋と自分の身体の間に入り込んでくる感覚に、思わず身震いをした。
「やっ・・・」
咄嗟に中嶋の首筋に抱き付いてきた啓太に、中嶋が溜め息を漏らす。
「自分で脱げと言っているんだ。お預けのままが良いのか?」
低い其の声色にびくりと背中を引き攣らせて、啓太は中嶋の背中に両腕を回すと、精一杯の力を込めて抱き締めた。
「い、意地悪・・・しない、で―――・・・くだ、さい・・・」
「意地悪だと?」
啓太の其の言葉に、心外だと言わんばかに、中嶋の片方の眉が跳ね上がる。
「だから良いんだろ。」
其れから、にやりと口角が妖しく持ち上がった。
「悪戯しているんだからな。」
そう言うと、中嶋は再び啓太の唇に噛み付くようなキスをする。
火傷しそうな程に熱い中嶋の舌先が咥内に押し込まれて―――普段、体温が低い中嶋の、赤裸々な熱い情欲を見せられているようで、啓太は眩暈がしそうな程の甘い痺れに意識が持っていかれそうになる。
「ん、んんっ―――・・・」
「―――自分で脱いで、自分で挿れてみろ。」
紅く濡れた啓太の唇を舐めながら、中嶋は悪魔のような濃艶な笑みを浮かべて啓太を挑発的に見詰めた。
「いやらしく腰を振るのも忘れるなよ、啓太―――・・・」
楽しそうに中嶋に囁かれて、啓太は火照る頬を更に紅潮させながら、俯き加減にズボンのベルトを外す。
「は、ぁ―――・・・」
啓太は胸が震える程に大きく息を吐き出すと、其れでも中嶋から離れたくないのか、中嶋が座っている椅子の隙間に左足の膝をつくと、立膝のような態勢をとり、中嶋の上体に凭れかかるようにしながら自らのズボンを下着ごと下していく。
「ん、・・・」
しかし、震える指先は、なかなか思い通りに動いてくれず、啓太はもどかしげに眉を顰める。
「お前に付き合っていたら、日が暮れそうだな。」
やれやれ―――というように苦笑混じりに呟くと、中嶋は啓太の腰に片手を回して抱き寄せるようにしながら、脱ぎ掛けていたズボンから啓太の右足だけを引き抜くと、其の儘、己の膝の上を跨ぐようにして啓太を座らせた。
「ほら―――・・・此れでやり易くなっただろう。」
左足には脱ぎ切れていないズボンが下着ごと残っていたが、啓太は急かされるまま、中嶋のズボンの前を寛げる。
「―――――・・・」
中嶋の欲望の象徴を目の当たりにして、啓太はこく、と小さく咽喉を鳴らした。
そんな啓太の痴態に、中嶋は声も無く笑いながら柔らかな啓太の耳朶を甘噛みする。
「早くお前の甘ったるい声を聞かせろ。」
低く囁き掛ければ、熱に浮かされたような潤んだ瞳を向けながら、啓太は淫志に導かれるまま、中嶋自身を自ら受け入れた。
「ひっ・・・ぁ―――・・・ん、んっ―――・・・」
本来は受け入れるべき機能のない場所に受け入れる瞬間の、メリメリと身体が引き裂かれるような激痛は、何度経験しても慣れる事は無い。
無意識に異物を排除しようとする身体の拒絶反応と、愛しい人の熱を受け入れたいという気持ちとが鬩ぎ合い、啓太の精神状態は何時も軽いパニックを引き起こしてしまう。
今の態勢は、中嶋の膝を跨ぐように座らせられている為、抗いようのない重力の作用で、拒む身体を無理やり征服する勢いで啓太の内部を侵略していく。
「いっ・・・ゃ、ぁっ―――・・・」
嗄れた悲鳴のような叫びが啓太の唇から迸り、其の背中がしなやかに反り返った。
其の儘、後方に倒れ込みそうになる啓太の身体を引き寄せると、中嶋は両手で抱き締める。
「落ち着け、啓太。」
溜め息混じりに呟きながら、中嶋は其の両手にぎゅっ、と力を入れた。
「ん、ぁ―――・・・?」
ふる、と長い睫が揺れて、朧げながら光りを取り戻した瞳が、目の前の中嶋の姿を映し出す。
意識がはっきりしてくると共に感覚が鋭敏になり、啓太の内部で中嶋自身が存在を誇示するかのように脈打ったのを感じ取ると、蒼褪めていた啓太の肌が、さぁ、と人肌特有の薄桜色に染め上がった。
中嶋自身を受け入れた瞬間に感じた激痛は、何時の間にか退いており、じんじんとした鈍い痛みが残ってはいたが、これから確実に与えられる甘美な快感を身体が熟知しているだけに、ざわざわと期待にも似た甘い疼きが波紋のように身体全体に広がりつつあった。
「―――お前の中にいるのは、誰だ?」
恥ずかしそうに目尻を紅潮させて視線を漂わせる啓太の様子に、中嶋は悪戯っぽく瞳を眇める。
「言え、啓太―――・・・お前の内部を今犯しているのは、誰だ?」
揶揄するような中嶋の言葉に、啓太は益々顔を赤くすると、泣き出しそうに潤んだ瞳を伏せた。
「ぁ・・・っ―――・・・なか、じま―――・・・さ、ん・・・の―――・・・」
実際に言葉にして唇から紡ぎ出された声は、啓太の鼓膜を淫らに震わせる。
どくん、と全身の熱が一気に下腹部へと集中していくのが感じられた―――痺れるような快楽に、啓太は思わず嬌声混じりの溜め息を漏らす。
瞬間、啓太の内部深くに埋め込んだ中嶋自身が、絡み付く熱い肉襞に、きゅっ、と締め付けられ―――中嶋は気付かれ無い程度に、小さく息を詰める。
「―――体温が上がったな。」
咽喉の奥で低く笑いながら、中嶋は己の唇をちろり、と舐めた。
扇情的な其の仕草に、更に啓太の体温が上昇していく。
欲しい―――中嶋さんの全部が欲しい。
啓太の中で、貪欲な欲求が暴れ出す。
全て溶けて、中嶋さんとひとつになれたら良いのに。
そうすれば、離れる事もなく傍に居られるのに―――ずっと、ずっと一緒に居られるのに。
狂暴な想いは、切ないまでに一途で純粋で―――啓太の胸を締め付ける。
「―――っ・・・」
心臓が鷲掴みにされるような感覚に、思わず声が漏れそうになって、啓太は慌てたように唇を噛み締めた。
熱く潤んでいた瞳に、冷たい涙が込み上げてくるのが感じられた。
「―――――・・・」
その瞬間―――まるで、啓太の心中を読み取ったかのように、中嶋の大きな手が啓太の頭の上にふわり、と置かれる。
其の儘、優しく撫でるような仕草をする中嶋に、啓太は胸が一杯になって、唇を噛み締めたまま瞳を閉じた。
「・・・・・ぁっ―――・・・」
繋がった箇所から、触れ合っている部分から―――全て見透かされているようだった。
そう思うと、更に羞恥心が湧き上がってきて、啓太は下半身を埋め尽くす圧倒的な質量に、全神経が沸騰しそうになる。
「ふ、ぅ・・・っ・・・」
しかし、背中を駆け上がって行く甘美な痺れは、焦れったい程に緩やかで、絶対的な快楽を求めるかのように無意識に啓太の腰が揺らめいた。
「―――お前の好きなように動けば良い。」
そんな啓太の卑猥な仕草に唇の端を満足げに持ち上げながら、中嶋は低く吐息混じりに囁くと、啓太の頭を撫でていた指先に亜麻色の毛先を絡ませるようにして柔らかな其の髪を梳く。
優しい中嶋の仕草に、啓太の肩が、小さく戦慄いた。
「ん、は・・・っ・・・ぁ―――・・・」
誘われるように、啓太の細い腰が艶めかしく揺れ出す。
其の律動に合わせるかのように、啓太の背中を支えていた中嶋の手が、腰から脇腹の辺りを柔らかく撫で上げ、もう片方の指先は胸元へと回ると、硬く尖った胸の突起を弾いた。
快楽を引き出すようなそれらの動きに、啓太の肢体が艶美に染まっていく。
「あ、あぁっ・・・んっ―――・・・」
淫志を隠しもしない鼻に抜けるような甘えた声色は、中嶋の鼓膜を心地良く刺激していった。
全身を薄桜色に染め上げながら、快楽のみを追い駆けて中嶋の上で淫らなダンスを踊る啓太は、可愛く淫靡で―――匂い立つような其の色香に、中嶋は瞳を細めて其の艶姿に魅入る。
「や、ぁ―――・・・っ・・・」
全身を痙攣させるようにして背中を撓らせる啓太は、緩く首を左右に振りながら、荒く息を吐き出し―――啓太自身の限界が近い事を告げていた。
「―――――・・・」
中嶋は、無言のまま啓太自身に指を絡めると、啓太の弱い部分を攻めるように強弱を付けて前後に扱き出す。
「やっ・・・だ、めぇ・・・」
すると、内部に打ち込まれた中嶋自身を強く締め付けておきながらも、啓太は弱々しく首を振りながら、中嶋の腕に縋り付いてきた。
限界が目の前まできているというのに、乱暴に快楽を押し留めるような動きをする啓太に、中嶋は愛撫の動きを止めると、怪訝そうに眉を顰める。
「だ、め・・・なか、じま―――さん・・・制服―――・・・汚れ、ちゃ・・・」
途切れ途切れに呟かれた其の言葉に、中嶋は呆れたような苦笑を一瞬浮かべると、直ぐに指先の動きを再開した。
「やっ・・・ぁあ―――・・・」
途端に啓太の身体がびくりと跳ね上がり、亜麻色の髪が乱れて宙に舞う。
「―――余計な事を考えるな。」
背中を反らす事で目の前に胸元を曝け出すような態勢になっている啓太の、紅く腫れ上がっているように色付く胸の突起を口に含むと、中嶋は鋭く歯を立てた。
びくん、と大きく啓太の肢体が波打つように戦慄き、白い首が逸らされる。
「ひっ・・・ぁっ・・・」
がくがくと震える啓太の両脚を其々持ち上げると、中嶋は細い其の腰を揺さ振りながら、目の前の首筋に舌を這わした。
「お前は、俺にイイ声を聞かせていれば良いんだよ。」
其の儘、唇を滑らせて、うっすらと浮き出た鎖骨部分を強く吸い上げると、朱い刻印を刻む。
「あ、・・・んっ―――・・・」
嬉しそうに吐息混じりの甘い声を漏らしながら、不安定に揺れていた啓太の両手が中嶋の首筋に巻き付くようにして抱き締めてきた。
「―――良い子だ、啓太・・・」
思わず囁いた声は嗄れていて―――少しだけ余裕の無い自分自身の反応に、中嶋は気付かれないように苦笑を漏らす。
そんな中嶋を更に煽るように、汗で湿り気を帯びた啓太の肌から妖艶な色香が立ち昇り、中嶋の雄を淫らに狂暴に誘った。
熱情に促されるまま中嶋の動きが激しくなり、啓太を執拗に攻め、高みへと追い詰める。
「―――――っ・・・」
嗄れた嬌声が一瞬、甲高く上がり―――中嶋によって持ち上げられていた啓太の両脚が、中嶋の腰を挟み込むように、ぎゅっ、と閉じられた。
熱くうねる啓太の内部が中嶋自身をきつく締め上げる。
「な、かじま―――・・・さ・・・だ、い好きっ―――・・・」
幸せそうに呟きながら啓太が白濁を零すのと、中嶋が啓太の奥底に其の熱い迸りを注ぎ込むのは殆ど同時だった。
「んっ・・・は、ぁ―――・・・」
ふんわりと、啓太の淫志に潤んだ瞳が中嶋を捕らえると、艶美に微笑み―――中嶋に視線を絡ませたまま、ゆっくりと其の瞼が閉じられる。
「こんなハロウィンなら―――・・・悪くないな。」
まるで誘われるように、薄く開いたままの啓太の唇にキスを落としながら囁いた中嶋の言葉は、意識を手離してしまった啓太の耳には届いていないようだった。
「お前の甘さは、嫌いじゃない。」
ぐったりと撓垂れ掛かってくる啓太の身体を抱き締めるように引き寄せながら、中嶋は甘く香る亜麻色の髪に顔を埋めて瞳を閉じる。
「―――お前以外の甘さは、ごめんだがな。」
呟く中嶋の声色は殆ど吐息混じりで、襲い来る睡魔に素直に意識を手離すと、甘ったるい微睡みの中、暫しの休息に其の身を沈めていった。






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